あの夏祭りの日と同じように部屋に閉じこもっていた。

そうすれば君がまた来てくれる。

なんて淡い期待を抱きながら。



ピンポーン。



呼び鈴が鳴る。


まさか!?


そう思って玄関へ急いだけれど、眼前に現れたのはやっぱり君じゃなかった。


そう、君じゃなく、二人の歯車が狂い始めたあの放課後に目にした“彼”だった。