未依「あのさ〜…」

友香「うんうん^^」

何事もなかったように話す未依と友香。


未依は何も聞かなかった。


このままでいいのかな…?


気付いてる私がやらなきゃ誰がやる?





ついに恐れていたことがおきた…




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杏子「莉奈ってさ〜…」

留美「うざくない?(笑)」


え…?



ターゲットが変わった…



ターゲットは私になった…。



そんな時でも友香と未依は傍にいてくれた。


未依は同じ事を私にやられていたのに周りに何を言われても優しくしてくれた。


どんどん酷くなる私へのいじめ…。


未依が何をやられても動じないから面白くなくなってターゲットを私に変えたんだと思った。



こんな状況が辛くて先生に相談した。

未依がついてきてくれた。

その時
未依も本音を話した。




二人で泣きながら全部話した。


自分がいじめられた時だけ先生に言うなんてサイテーだよね。


未依に嫌われて当然

そう思ってた…。





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なのに未依は違った。




未依「莉奈…辛かったね」

え…!?

未依「よく頑張ったね^^」


なんてすごい人なんだろう…

私にはできなかったことを未依がしてくれた…


未依も私たちにそう言って欲しかったんだよね…?


それなのに…


ごめんね未依…。




私は思った。
この先何があっても未依を守る。


言葉だけで優しく気に掛けてくれるだけで救われるんだって未依に教えてもらったから…━。




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もうすぐ高2になるためウキウキしている私たち。


そんなとき未依に彼氏ができた。


彼氏は一つ上の先輩だった。


未依は前より輝いてみえた。


莉奈「未依幸せそうでいいなぁ〜^^」

友香「彼氏かぁ〜…」

未依「幸せだよ〜^^(笑)」



未依の彼氏はあまりモテてはいなかったがそれなりにかっこよかった。



私たちの関係がまた崩れ出したのは未依に彼氏ができてから…。


未依は彼氏の話ばっかりになった。



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友香「未依ってさ…最近彼氏彼氏ばっかじゃない?」

莉奈「たしかに…」



なんだか寂しかった。



放課後…━

この日は部活がなく早帰りだった。


莉奈「未依〜一緒に帰ろうじゃん^^」

未依「ごめん!彼氏待ってるから!」


さっさと帰る支度をして彼氏の元へ急ぐ未依。



友香「……」



莉奈「うちらって未依にとってどんな存在なのかな…?」

友香「…わかんない」


今回ばっかりはどうしようもできない…。



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そんなとき私たちはよく4人でいることが多くなった。

メンバーは莉奈、友香、鮎美、亜美。


このときぐらいから私と友香は周りからもみてわかるほどベッタリになった。


いつものように4人一緒にすごす。


未依は私たちの中には入ってこなかった。



そして彼氏のいる人たちとつるむようになった。




未依と私たちは関わらなくなっていった…。




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そうして数カ月がたち
私たちは高校二年生になった。



それと同時くらいに未依は彼氏と別れた。




未依「莉奈〜」


未依は何事もなかったかのように私たちのところにやってくる。


莉奈「未依…」

友香「いまさら何!?」


友香は何かがふっきれたように怒鳴りだした。


未依「え…!?」

未依は自分のしたことをわかっていないようだった。


友香「あの時私と莉奈どんな思いしてたかわかる?」

未依「え…な、なにが…?」

友香「何もわかんないんだ…。ずっと友達だと思ってたのに…私たち未依に裏切られた気がしてたんだよ?」

未依は何も言わずにただ俯いている。


友香「自分の都合が悪くなったらのこのこやってきてさ…うちらは未依の何?」

友香はそれほど未依を信じていたのだろう…


その気持ちは私も一緒だった…。



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キーンコーンカーンコーン━


ベルがなった。


いったんみんな教室に戻った。



その日未依はずっと一人でいた。


声をかけようと思ったが私にはそんな勇気がなかった…。



友香もその日一日元気がなかった…。





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次の日…━


未依と友香は学校を休んだ。



私は二人にメールしてみた。


だが未依からの返信はなかった…。




友香は電話したら元気そうだった。
けど未依のことは一切口に出さなかった…。




それから二人とも学校にきたが何日も口をきかない日が続いた…。



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