何てこった。
私の森くんが…今まで私に笑いかけていた森くんが…
よりによってポットン便所へ落としてしまうなんて。
ショッキングすぎて涙が止まらなかった。


それからと言うもの、便所へ入れば、便器の中を見つめてため息をつくばかりの日が続いた。
今頃家族の誰かの便に埋もれてるのかな?

もしかしたら、私の便に埋もれてるかもしれないな…
そう思うと森くんに申し訳ない思いで一杯になった。

「もう便器の中の森くんのことは忘れよう。私は森くんのブロマイドなんて持ってなかった。だから森くんが居なくたって大丈夫」

っとカナリ強引に、森くんのブロマイドを諦め、一連の事件まで忘れようとした。

そして、数日後には本当に一連の出来事を忘れた。


その辺の諦めと、気持ちの切り替わりは、幼い頃から今現在まで早い方なので助かっている。