あたしこれじゃあ、修一の奥さんとしてふさわしくないよね。
奥さん、失格だよ・・・。
花織が教えてくれなかったら、忘れたままだった。
「花織。」
「なぁに?」
花織は不思議そうにこっちを向いてくれた。
「ありがと。」
あたしがそういうと花織はピースしてくれた。
花織はまだ小さいけど、あたしの心の中読めちゃってるのかも。
子供って不思議だよね。
「じゃあ、草太君とか呼んでパーティーしよっか。」
「うん」
花織うれしそう。
草太君と明さんに言わなきゃね。
「ねぇ、ママ?」
「なあに?」
「昨日のおにいちゃんはぁ?」
昨日のお兄ちゃん?
あっ!
荒井連のこと?いやいや無理でしょ。
花織の誕生日ならまだわかるけど、修一の誕生日だし・・・・。
「来ないよ。」
あたしがそういうと花織は肩を落とした。
そんなにがっかりすること??
「花織はあのおにいちゃん好き??」
花織が気にいるなんて珍しい。
草太くんにさえ、はじめはなつかなかったんだから・・・。
「うん。」
やっぱり・・・。
そうだと思った。
話ししてると早くつくものだよね。