「悠馬!助っ人頼まれてくんね?」 「あぁ。まぁ、いいけど。」 「んじゃ、1時に体育館集合な!あとシューズ忘れんなよ!」 いいからさっさと行け、と彼は手で追い払う。 (冷静すぎるよなぁ…) 彼――蓮見 悠馬くんは学校内でも有名な一人で。 よくああやって頼まれることが多い。 運動神経抜群、顔も良く、非の打ち所がないとは彼のことを言う。 「んー、どうしよう。」 前より人気になってる気がする。 なんで悩まなければいけないの、と雫に聞いたら。 彼が気になってるから、と返された。