砂の嵐が世相を映す

垂れ流される情報は いつもステレオタイプで。

代わり映えしない 危機ばかりを映す

ああ。

例え世界が明日終わっても

誰もいない虚空に向かって

情報をわめき続けるに違いない

永久に

……くっそ!

なぜ 言えない!

愛してる、の一言が

たった 一言なのに

たった一言が 言えなくて

僕は、心の中で、拳骨(こぶし)を握る

君が あまりに近すぎて

君があんまりキレイになりすぎて

僕は、そっとため息をつく

君の隣の定位置で




暖かいねって

言ってくれた 君

二人で、一つのジヤンパーを着て

暮れてゆく夕陽をみていた

話す事は一杯あったのに

何も話せなくて

ただ涙だけが出てきた

切ないほど 暖かく

張り裂けそうな心を抱いて

陽はゆっくりと

沈んでいく


君と二人、空をみていた

あれが、オリオン

これが北極星

広い宇宙の中で二人

出会えた奇跡をかみしめながら

銀河の明かりを

眺めて祈る

終わらない 幸福を

涙のない毎日を

へのへのもへじ

書いて笑う

案外どんな表情にもなるんだね

眉毛と口の表情で

キーワードは、への字

「へ」の「へ」のも「へ」じ

あなたの表情も

「へ」の字で決まる

笑って 笑って?

「へ」の字

笑った 笑った

優しい「へ」の字

微笑んで

初日の出、見ようよ
彼女が笑って言ったから

僕は、大荷物でついて行く。

寒く無いように

暖かく待てるように
今年も 良い年だったから

来年も、ね

幸せな気分で

山を登ろう

一つのマフラー二人で巻いて

静かに 朝日を

待つんだ

きらきら輝く

王女の証

どんなおてんばも

姫に変身

どんなに綺麗になっても

君は、僕だけの姫でいて


あとは ナニして寝るだけなのに

そんなにカロリーってどうするの

首を傾げるお前に笑う

今夜は お前とall-night

踊り続けてall-night

狭い舞台でall-night

観客なし

常識なし

ついでに理性を捨てて

踊るのさ

耳をすませば聞こえる

あれは 狼の遠吠え

雪原にただ一頭

孤高の王がその存在を知らしめているのだ



それに比べて

僕は 犬

大勢でかたまって

くんくん鳴きあう様はみっともないったら、ありはしない

しかし

ただ一頭で群れから離れる勇気はなく

こたつの中で、狼に憧れる

……だめじゃん