鋼鉄の鎧で身を固め

鋼鉄の拳で掴むもの

それは正義か

誰かの笑顔か

「花」を守る 盾となろう

「星」を落とす槍となろう

罪に泣く者がいる限り

心まで鋼鉄に凍らぬように



【メタリック・ブルー】を
再臨した神はいくたびも試したもう
(埜地 草子/著)に捧ぐ
見つかった?

君は僕を見る

……うん

今 見つかったよ

だいぶ探したけどね

良かった

見つからないかと思ったよ

一度はなくした「恋人」

君の事だよ

見つかって 良かった

ちょっと泣いちゃった

長い髪して

半分ペソを書いたように

僕の後ろを歩いて来るあの子

後輩とはいっても

教えて貰う事が多くて

僕は目を見張る

教えて

僕に

恋の行方を

教えて

唇のやわらかさを

教えて……

君の愛し方を……
くま。

思わずつぶやいた 私の声に

あなたの口元はへの字

お前が好きだって言うから 選んだんだ。

うん。嬉しい

何にも変えられないあなたからのプレゼント

だけど、ね

笑えるの

これを選んでいるあなたの姿を想像すると

ふい、と背中を向けたあなたの耳に、こっそり囁く



ありがとう♪
雨ふり 傘は小さい方が いい

相合い傘

君の体温を感じる事が出来るように

僕の鼓動が届くように

雨音は静かに恋の音楽を奏で

二人だけの時間が、ゆっくりと過ぎる


揺れる火見つめ

過去を思い出す

街にまだ灯りが無かった頃

闇は恐怖でしかなく

人は ただ伝説におびえていた

蝋燭の明かりを知らない君よ

昔語りをしよう

電飾で飾りたてても

夜に恐怖はまだ満ちているのだ

揺らめく明かりを握りしめて

扉を開け……

あなたは知っていますか

ただ一滴の豊さを

あなたは知っていますか

ひとしずくの幸せを

大量の物質に囲まれて生き

ゴミの山を築いて死ぬ前に

ただ一滴の豊さを感じてほしい



 波風たたねぇ 鏡のような

 ショボい海なんざ 俺にはいらねぇ

 俺が望むのは ただ一つ

 ビッグ・ウェイヴ
 ビッグ・ウェイヴ
 ビッグ・ウェイヴ!

 ビルより高ケェ 波だって

 ボード一つで乗りこなす


 僕は ぬるい日常につかり

 ぼんやりと授業を受けるだけ

 行儀良く並んだクラスメートの頭は鏡の海

 何も変わったことは 起こらない

 廊下を走る「彼」の姿は僕の心を揺さぶって

 一直線に駆けてゆく

 ビッグ・ウェイヴ
 ビッグ・ウェイヴ
 ビック・ウェイヴ!

 僕に乗りこなす事はできるのか

 心の中で拳を握る