突如現れたフードの人間
男か女かもわからない

だけどなぜか俺は冷静だった
そして

「あの」

自分でも気付かないうちに声をかけていた

すると相手はゆっくりこちらを向き

「……な…ぜ…?」

ギリギリ聞こえる程の声で呟いた

男の声だ

「なぜお前は動けるんだ?」

今度ははっきりと俺に向かって喋りかけてきた