放課後






小嶋先生は夏子と話をした。












「沢山さん…あまり…無理して勉強したりしなくても良いのよ。」







すると夏子は



「先生にとって生徒のテストの点数なんて実際どうでもいいかもしれません。でも一点でも誰かに負ければ将来の雲行きも怪しくなるし…」








「毎日頑張ってるじゃん。皆よりも何倍もだよ?」







「私!小学生じゃないんです。フォローされたくらいで元気になるわけでもないです。ほっといてください。」








そう言うとカバンを持ち


帰っていった。





「沢山さん!」





夏子は振り向かなかった。