「わあ!美味しそ~♪」
「おはよう真央ちゃん」
「あら、真央ちゃん!起きれたのね!?」
食堂に入ると、にこやかな昌彦さんと、やっぱりハイテンションなママが隣り合って座っていた。
仲良いなあ。
「もしかして、待っててくれてました?寝坊しちゃってごめんなさい!」
手を合わせて謝ると、2人も優しく微笑んでくれた。
「さあ真央ちゃん、いっぱい食べなさい」
椅子に座り、フォークとナイフをセット。
「お待たせしました」
「蓮君!真央ちゃんを起こしてくれてありがとう!」
「いいえ。では、頂きましょうか」
蓮が私の隣に座り、4人で一斉に
いただきます!
パクっ
「んみゃあー!!」
な、
ななな、
なんだこのホットケーキは!ホントに小麦粉から作られてんの?嘘でしょ?
メープルシロップとの絡まり方も、絶妙にツボをついてくる。
ヤバイヤバイ。
ハマるわこれ。
「真央ちゃん、美味しいかい?」
「はい~!」
むほむほ♪と食べる私を見て、昌彦さんは満足そうな顔をする。
その穏やかな表情に、心の底から安心が生まれてきた。
昌彦さんは、きっと物凄い包容力の持ち主なんだろうなぁ。
「真央さん」
トントン、と肩を叩かれる。
「なに…んぎゃっ」
ペロッ
「ん、甘い」
蓮は赤い舌で、淡い色をした唇を舐めると、怪しく微笑んだ。
「「「……」」」
フリーズ。
何。
何今の。
蓮の行動が理解できなくて、目の前の男を凝視する。
えっと……
今……今……
!!!