「やっぱり真央はまだ慣れないのね」


靴箱からローファーを取り出す紫。


「うん…」


「あれ、そんなに落ち込まなくても大丈夫よ。あたしがいるじゃない」


紫…。


「うんッ」


にへ、と笑うとゴツかれる。


「イテッ」


「でも海城蓮は平気なんでしょ」


「うん……え?」


「あたしも一回会ってみたいわ~」


「へ、平気なわけな「家行ってもいい?」


ちょーい!;


「家のお手伝いするわよ。あ、海城蓮の洗濯物は触りたくないけど」


「ちょっと!ちょっと待って!」


「よし、行くわよ」

勝手に話を進めるなあああ!

てか何でボキボキ指鳴らしてんの!?
怖い!怖いよ!

「あら何よその顔」

「…」


納得いかない私に怪訝な顔をする。

「……そんなに海城蓮と2人きりになりたかったんだー。そっかなら邪魔しな「歓迎します」


そうか…そういう考え方もあったか。

紫がいれば、蓮は私に手を出せない。



「にひひひひ」

「気持ち悪っ」

「ひどっ」


でも頬が緩んじゃうよなぁ。

ざまぁみろ、海城蓮!

紫がくれば無敵なんだからー!