さよならと言うには

あまりに悲しすぎるから



私は、一欠片の希望をのせて





「蓮、またね」





さよならと言うには

あまりに悲しすぎるから



いつかまた会おう

形だけの約束をした。


ベッドからゆっくりと立ち上がる蓮の様子から表情は伺えないけど



でも、


胸にほんかわと温かさが広がるような

そんな、柔らかな微笑みを浮かべていたらいいな


なんて、思った。



蓮も私のくだらない約束に

付き合ってくれるかな。