「知ってんだよ」




はい?




「お前の好きな人」






え?




「海城蓮、だろ?」



「な……ッ?」





はい、はいはい。
はいはいはいはいちょっと落ち着こう。うん。落ち着こう。深呼吸深呼吸。すぅーーっ、、、はああ~。



何で知ってんのこの人。有り得ないでしょ。
信じないよ?真央ちゃんは信じないからね?


これは夢だよね。そう、夢。悪夢だ。きっと教室でうたた寝しちゃったんだ。紫ってば委員会で忙しくて帰るの遅くなるから、待ってるの疲れちゃって寝ちゃったんだよ。うん。

夢だ夢。

よし。目覚めろ私!


バチィンッ!




両頬を叩いた。

よしよし、今、目覚めた!

気を取り直して……

「……で、何て言いました?今」




「(何で叩いたんだ?;)お前の好きな人、知ってるって……」


「あぁそっか~……じゃ、じゃあその名前は……」


「海城蓮だろ?」




……。




あ、あれれぇ?おかしいな。

どうやら夢から覚めてなかったようだね。

仕方ない。もっかい!




バチィンッ!




イタタタ;……よ、よし。これで覚めた!今度こそ大丈夫だ!

「……で、何て言いました?今」


「(ピキ……)お前の好きな人知ってるって」


「あ、あ、あぁそっか~……じゃじゃじゃあその名「だぁかぁらッ!海城蓮だろ!?(怒)」



ゆ、


夢じゃなかったー!!!Σ