「…そんなことがあったんだね。」





「俺、どうしたらいいの?」






「…会いにいくんだよ。」





「あいつ、会ってくれねぇもん。」






「それでもだよ。
行けるときは何回も行くの
新幹線代がないなら
あたし貸してあげるから
だから、会いにいくんだよ。」






修はびっくりしたように
あたしを見つめた。




「なんで、優梨がそこまで
しなくていいんだよ。」




「だって…
修はいいの?それで。」





「ダメだと思う…」





「でしょ?
だから、行くんだよ。」






「…わかった。
俺、行ってみるよ…。」






「うん!
お金は大丈夫なの?」






「大丈夫だから。
自分でなんとかするし
お金なんていいから
辛くなったときに俺の
側にいてほしい、優梨に。」






「いいよ…。
あたしは修の味方だからね」