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「今日さ、転校生くるらしいよ!」
「えっ、まじで?女の子?」
クラスの奴が騒いでいる。
もちろん俺も一緒になって
騒いでいる。
「俺、女の子がいい!
ってか絶対そうだ!」
「絶対違うって!
修の勘いつも当たらねぇじゃん!」
「はっ、うっせーよ!
じゃぁ当ったらお前俺に奢れよ!」
「じゃぁお前が当たらなかったら
逆に奢れよな?」
くだらないこと。
だけど中学生の俺らにとっては
楽しくて盛り上がることだった。
「はいはい、みんな
席につきなさい。
今日は転校生がきています!」
担任の先生がいつもより
うれしそうに教室に
入ってくる。
「じゃぁ入ってもらうね?
篠垣さん〜!!」
しのがきさん?
さんってことは女か?
「ほらきた!女だ!」
俺が叫ぶと篠垣さんは
冷めた目で俺をみる。
なんだよこいつ。
女のくせに冷めたやつ。
「篠垣 鈴夏です。
N中から来ました。
よろしくおねがいします」
「可愛くない?」
「やばいやばい!」
「超美人じゃね?」
クラスの奴が騒ぎだす。