しばらく無言で抱き合った




「…よしっ!充電完了〜♪
優梨ありがとな。」




修はそう言って
あたしの肩を押し出す。




「ううん、いいよ。」




もうちょっとだけ
修の腕の中にいたかったよ。




「俺がさ、アイツと
出会った時の話していいか?」






「うん、聞きたい。」





あたしは修が好きだから
聞きたいとか
そうゆうのじゃなくて
ただ純粋に聞いてみたかった。




そんな話聞いたら
辛いだけかもしれない。



でも修が話したいって
言ってるんだから
あたしはちゃんと聞くよ。
修の話しを。





「アイツはさ、ある日いきなり
俺の前に現れたんだよ。」