「しゅっ、修!
なんで彼氏なんて言ったの?」
「…ムカつくから。」
何がムカつくんだろ?
てか怒ってないのかな?
「修、ほんとにごめんね。
せっかく迎えにきてくれたのに…。
痛くない?大丈夫?」
あたしが顔を近づけて聞くと
修は顔を背ける。
…怒ってるよね。
「いいから。
別に怒ってねぇーよ。
お前がきにすんな。」
「うん…」
「そのかわりオレンジジュースな♪」
「お詫びにね!」
「つかあいつまじ腹立つ。」
「晃?
ごめんね。晃、あたしに対して
かなりの過保護だから…」
「お前のこと好きなんだよ。」
「ちがうちがう。
ただの幼なじみだって〜!」
「優梨は鈍感なんだよ。
優梨は可愛いよ。」
いきなり優しい顔つきで
そんなことを言われたから
あたしの顔は絶対に真っ赤。
「あっ、恭平がもういる。」
駅前でキョーちゃんが
ケータイを触りながら足をくんで
イスに座っていた。