「ごめんね〜。
晃が余計なことしちゃって。」
愛梨ちゃんが修の頬を
手当てしながら言った。
「やっ、大丈夫ッス。」
「晃も謝んなさい。」
「殴って悪かった。」
「あぁ。別に大丈夫…。」
「修〜。あたしのせいで
ごめんね?痛くない…?」
「…うん。大丈夫。」
あちゃー。
こりゃ怒ってるねそーとー。
どうしよ…。
「っで修くん?は優梨の彼氏?」
晃が身を乗りだして修に聞く。
「あぁ、うん。」
えっ!
かっ彼氏?
あたしの顔きっと真っ赤だよ。
「じゃぁ、今からデートなんで
行ってきます。
お姉さん手当てありがとうございました」
修はそう言ってあたしの
手を引っ張って歩く。
愛梨ちゃんも晃も
口をポカーンとあけている。