「ごめん、ほんとに急いでるから
帰ってからでいい?ごめんね。」




あたしが必死に謝ると
晃は笑って言った。




「そんなあやまんな。
また夜くるから!
別に用なんてないし
気ぃつけてな」




「うん、わかった!
行ってくるね〜」




晃は隣に住む幼なじみ。
日曜日とか、ってか毎日
ああやってうちに遊びにくる。







あぁ〜!
やばい時間が!


ドン!



「あっ、…すいません。」




今日はよくぶつかるな。
急がないとダメなのに。
修が待ってるのに…




「痛いんだけど。」




うそ…たち悪いかんじ?
今日はついてないのかな。




「ごめんなさい。」




怖くて顔見れないや…。
どっ、どうしよ。
まだ家の前だから大きい声出したら
愛梨ちゃんか晃来てくれるかな。



「てか家今から出てさ
9時に間に合うと思ってる?」





「思ってないです。」





「じゃぁ遅刻する気だった?」





「遅刻したらちゃんと
謝ろうと思ってて…
晃ー!!助けてー!」




あたしは怖くて
大きな声で晃を呼んだ。