ガチャ


ゴン




「痛っ…、」




ドアがいきなり開いて
あたしのおでこに直撃



「優梨!?いたのか?」



晃が驚いて言った。



「えへへ」



「やっぱりな、盗み聞き
してると思ったよ。」



修が呆れたように
そう言った。



「…ごめんなさい」



「話し聞いてたんなら
早いよ、俺、優梨のこと
絶対奪ってやるから!」



晃はそう言って
あたしの頬にキスをした。


「じゃぁ、またな〜」



晃は嵐のように帰って行った。




「優梨、髪直しといでって
俺言ったよな?
それで、直してきたの?」



「まだ、直してないです…」



「今、何時だと思う?」




「わかんない」




「もう、8時半」




「えー!遅刻だ!
ヤバい、ヤバい〜!!」




「バカ優梨。
もう今日は遅刻でいいよ。」




「えっ、でも…修が」




「成績いいから大丈夫」




そう言ってあたしの腕を
引っ張って修の腕の中に
すっぽりおさまる。



やっぱりここがいちばん。
修、大好きだよ。