ピピピピピピピピ



アラームが鳴り響く



それでも起きないあたしを
誰かが揺すり起こそうとする。




「ん〜、まだ眠いの…」




「遅刻してもいいのか〜?




「…わっ!晃!
びっくりした…。」




あたしは慌て飛び起きた。



「髪の毛ボサボサだぞ」




「後で直すもん
それより、どうしたの?」




「いやっ、あのさ…
昨日はまじごめんな。
優梨嫌がってんのに
無理矢理あんなことして
本当にごめん、」




晃はそう言って頭をさげた。



「ちょっと、頭上げてよ。」





「いやっ、本当にごめん」




「わかったよ、許すから
頭上げてよ。」





「本当に?良かった
俺のこと嫌いになった?」



「なってないよ」




「良かった〜」



晃はハァ〜と大きな
ため息をついた。