『うしっ、俺家ついた』



後ろでガチャガチャと
カギを開ける音が聞こえる。



「おかえりなさーい」



あたしがそう言うと
爆笑する修。



『ぶはっ!何それ!?
可愛いすぎんだけど〜
もっかい、…もっかい言って?』




「え、…おかえりなさい」




『マジで可愛いすぎんだけど〜
おかえりなさいなんて
言われたの久しぶりだ。』



そっか、修は独り暮らし
みたいなものだもんね。




「そんなのいつでも
言ってあげるよ?」




『マジで!?
じゃぁいつも家に帰る時は
優梨に電話しよっかな〜』



「うん、いいよ?
何回でもおかえりって
言ってあげるよ。
あと、あなたご飯にしますか?
それともお風呂にしますか?
ってのも言ってあげる!」




『あはは!
それマジで言ってくれんの?
じゃぁさ、それにもういっこ
足してもいい?』




「いいよ?何?」




『あなた、おかえりなさい。
ご飯にします?
それともお風呂にします?
それともあたしにします?
って言ってみてよ。』




「えぇ〜!
修ベタなテレビ見すぎだよ」




『テレビじゃないよ?
エッチな本で見たんだよ』




「え〜修の変態!!バカ!」




『嘘、冗談だってば。
そろそろお風呂入るか?』




「うん、そうだね。」




電話を切って
お風呂に入ることになった。
お風呂を上がるのどっちが
早いか勝負だって言って。



そんなのあたし長いから
修に負けちゃうよ〜