ほんとに修は優しいね。
俺のことは二の次で
いいなんていう彼氏初めて見た。
本当はきっと修すごく
我慢してくれたんだと思う。
あたしは良かったんだけど
もう遅いしって言って
我慢してくれるなんて
本当に、どれだけ優しいのよ。
あたしがもっといたいって
言ったのだって
あたしの家のことを
心配して電話しようって。
本当に大好き。
修はこんなにも
あたしに好きをくれる。
あたしが好きな分
修も返してくれる。
こんなに幸せだって
思ったことなんてなかった。
生まれ来た中で
今がいちばん幸せ。
修が幸せをくれる分
あたしも修に幸せをあげたい。
『もしもし?優梨?』
あたしが大好きな人の
愛しい声が電話越しから聞こえる。
それがうれしくて
ついニヤけちゃう…。
「もしもし?」
『寂しい?…大丈夫か?』
「修の声が聞こえるから
全然平気だよ〜♪」
『良かった、
遅くなかったらもっと
一緒にいれたのになぁ。』
「本当だね。
24時間ある内半分が
昼間だったらもっと
修と一緒にいれるのになぁ。」
『24時間ある内半分が昼間か
いいな、それ!
夜の10時でも外が
明るいってのもいいかも』
「ふふ、いいねそれも。
」
『優梨、俺が家についたら
お風呂入ろうな一緒に。』
「なっ、一緒にって!」
『はは!何照れてんだよ〜
一緒のタイミングで
お風呂入ろうって言ってんの』
「わっ、わかってたよ!?
わざと言ったんだもん」
『ふーん』
こんな風に
笑いの絶えない会話が
あたしの寂しい気持ちを
どこかに飛ばしてくれる。