「ヤバいよ、優梨…」
修はあたしを離して
そわそわしながら言う。
「何?トイレ行きたいの?」
「違うっつの!
そんなムードないこと言うなっての!」
「あっ、ごめんごめん。」
「優梨…俺、我慢できないかも」
トイレじゃなくて
欲情したのか…。
「変態〜」
「俺、我慢して帰るよ」
「帰っちゃうの?」
あたしはそう言って
修に抱きついてみる。
「わざとやってんだろ?
そんなんしてっと襲うぞ!」
「ヤダ〜変態修。
…嘘、いいよ別に」
「いや、遅いから帰らないと
危ないし、」
「あたし、修と一緒にいたいよ」
「ん〜…でもなぁ
もう遅いから、どうしようか。」
修はぶつぶつ言っている。
「じゃぁ、今日はさ
優梨が寝るまで電話しよっか。」
「電話?っでも修はいいの?」
「俺の事なんか二の次で
いいんだよ。だから今日は電話
そしたら、ちょっとは
寂しくないだろ?」
「うん!ありがとう」
「うしっ、じゃぁ送るよ」
修は家まで送ってくれて
家に入るとすぐに電話が鳴った。