「へぇ、どうなるの?」


会長も不良の気があるのか、むしろ、面白がってるようですらある。


「…うちの家、家族全員不良なんすよ。この学校潰すくらい、簡単っすよ?」


「なっ…」


ちょっと驚いたような顔をした会長を嘲笑うように鼻で笑い飛ばすと、うちは聖華を連れてその場を離れた。


「……今の子、誰だ?」


「2年B組、真木稜と本橋聖華です」


「真木稜と本橋聖華か・・・」


もちろんうちらは、会長がうちらの後姿を見て怪しげな笑みを浮かべてることなんて知る由もなかった・・・。




「ねぇ、いいの?」


屋上のいすに座ったところで、聖華が口を開いた。



「あぁ?何がだよ」


「生徒会長だよ!?あんなこと言って・・・・・・」


「まぁ、いざとなったら聖華は関係ねぇって言ってやるから心配すんな」


「そんなことじゃなくってっ!!私のことなんてどうでもいいのよ・・・」


「じゃ、うちのこと?」


「うん…」


「うちのことなんて心配すんなって。1年のときからドンパチやってんだからさ」


生まれながらに不良一族の娘として育てられてるから、怖いものなんてほぼないもん。