いや、声はずっとしてる。


だけど、その声は明らかにうちらに向かって言ってたんだ。


「ちょっと、君たち」


って・・・。


だから、その声のした方を聖華と振り向いた。


そこに居たのは-・・・・・・。


「せ…生徒会長!?」


「と、その取り巻き」


「取り巻きって言うな。列記とした秘書です」


そう、この櫻庭高校の生徒会長とその取り巻きたち。


取り巻きってうちは呼んでるけど、実際には第一秘書と第二秘書なんだって。


「で?生徒会長様が何の用ですか?」


ちょっと茶化したように会長に向かって言った。


「……」


うちの言葉に少しイラっとしたような表情をした。