「ほら、授業進めれば?」
ポカンとした顔で突っ立ってるみどり先生に言ったうちの言葉にクラスの皆がクスクスと笑う。
「なっ・・・」
さらに顔を真っ赤にさせてわなわなと震えた先生は、プイっとして教団に足を掛けたけど、場所がちょっとズレて、派手に転んだ。
それを見て、クスクスと笑っていた声がドカンと弾けた笑いに変わった。
「ったく、みどり先生はドジっすねぇ?」
やっと立ち上がって顔を伏せているみどり先生は耳まで顔が真っ赤。
「そ・・それでは、授業をつ・・続けますっ」
なんてどもりながら授業を再開した。
「__では、今日はここで終わります」
だいぶ落ち着きを取り戻したみどり先生が挨拶をして教室を出て行くと同時にお昼を知らせるチャイムが鳴った。
「聖華ぁっ!!飯食い行くぞ、飯っ!!」
「あ、ちょっと待ってよ、稜」
「ほら、早く。焼きそばパン売り切れるっ!!」
「そんなとこだけ、女の子だよね」
笑いながら聖華が言う。
「うっせ」
そんな聖華と小走りに売店に向かった。