で。
一体こいつはどこまで付いてくるつもりなの?
あと10分もしないで家なのに。
ってかこいつに家知られたらヤバくね!?
今頃かよ、自分……。
こいつの目的が分かったような気がする。
「あんたさ、うちの家知るためにうちに付き纏ってんの?」
単刀直入に聞く。
それが主義だし。
「え?付き纏ってるなんて人聞き悪いなぁ」
問題の点には触れず、そこだけに返事をした。
「んなことどーでもよくて。うちの家知りたくてくっ付いてんのって」
半分切れ気味で聞いたら、栗崎はちょっと眉を寄せたけど、すぐいつもの余裕の顔をする。
「当ったり前じゃん!!」
大きく胸を張って堂々と言うけど、その姿は正に馬鹿。
あんなにもエリートオーラ発してた栗崎会長がこんな人だとは思わなかった。
もともと、嫌いだったのに、もっと……もぉっと嫌いになった。