___ガラっ


「チャースっ!!」


思いっきり授業中の教室のドアを開いて叫ぶ。


みんなの視線がうちを見てるけどそんなこと気にしない。


「ちょ・・ちょっと、真木さんっ!!なんですか、その格好はっ!!」


「え?・・別にいつもの格好ですよ?あぁ、ここの丈はちょっと短いっすけど」


黒の中ランを来て、髪はポニーテール。
サングラスを頭に乗っけてるのは、家にも帰らず学校に直行したから。


「そうではなくてっ!!どうして、いつもいつも制服で来ないんですか!!」


「これ、制服っすよ?」


「はぁ!?」


「うちの組の」


「・・・」


数学で、2年B組担任のみどり先生が呆れ顔をした。


あ、2年B組ってうちのクラスね。


みどり先生は、女の癖に髪は短いし、胸はちっちゃいし。


おまけに背も低いから男子のからかいの恰好の的。


ただでさえ不細工な顔を真っ赤にして怒鳴る姿はまさにガキ。


そんなみどり先生を無視してさっさと1番後ろの席にドカっと座った。