つい口を突いて出たけど、まだ聖華に話すわけには行かないんだった。
「いや、まぁいろいろごたごたしてて。また落ち着いたら連絡するから」
「え?ちょ、りょ…」
聖華の言葉も最後まで聞かず、ケータイを切った。
逆に心配かけるかも知れないけど、今はまだ話せない。
ちゃんと、全部終わって、全部片が付いたら、全部話そう。
心の中で聖華に手を合わせて、ベッドにもぐりこむ。
……明日は学校休もうか。
ふとそんなことが過ったけど、もしかしたら栗崎が予定を伝えにくるかも知れない。
そう考えて行くことにした。
我ながら、ほんと単純だと思うけど、これでちゃんと登校するんだから感謝してほしいくらいだし。
学校に行くことに決めたから、明日の朝は早く起きなきゃなんない。
ということでもう寝ちゃう!!
ぱっぱと着替えを済ませて、歯も磨いて、寝る準備万端。
人生で2度ほどしか使ったことのない目覚ましをセットして、目を閉じた。