「おいっ!!稜!!いるんだろう!?」


それから30分は経っただろうか。


下から親父の声が聞こえた。


やっばいなぁ・・・絶対ぼっこぼこだ・・・。


「香矢と三波も降りて来いっ!!」


相当怒ってるな・・・、親父。


仕方なく、長ランを羽織って部屋からでると、香矢と三波と遭遇?した。


3人で顔を見合わせ、横に並んで階段を降りた。


居間の襖を開けて、中を見ると親父が目の前で胡坐を描いて座っていて、その後ろにじいと母さんがどちらも自由な感じで座ってる。


唯一、おばあだけは少し心配そうな顔をして親父を眺めてる。


「んだよ、親父」


最初に口を開いたのは三波だった。


「何って、分かってんだろ?」


少しバカにしたような口調で、それに釣られるようにして三波の顔が強張った。


「なぁ、親父。兄貴たちは何も関係ねぇじゃん?悪いの、うちだけだし」


「言わなかったか?団体責任だ」


頑として親父の考えは変わらないっぽい。