「服が乱れてんのは、昼寝してて寝過ごしたと思ったから急いで帰って来たから!!」
怒鳴りつけるように香矢に言ってから、ベッドにドカっと座った。
「んな怒んなって。冗談、冗談」
「そーゆー香矢はどうなんだよ」
さっきとは立場が逆になったようで、今度はうちが香矢を冷やかす。
「どーゆー意味だよ」
「彩夏ちゃんだっけ?まだ付き合ってんの?」
「ばっ・・・!!」
見るからに焦ってる。
ムフフ・・・。
顔がニヤけてるうちを気味悪そうに香矢は見て、部屋から逃げるように出て行った。
「ちょ!!香矢っ!!」
ったく・・・、逃げ足だけは速いんだから。
そーいや-・・・・・・親父たち帰って来たのかな!?