パンパンパンっ!!
『稜、誕生日おめでとう!!』
「……は…?」
クラッカーの音と、おばあを筆頭に6人が思い思いのパーティー仕様で立っていた。
誕生日って……。
「お前、今日誕生日だろ?」
香矢がきれいな紙に包まれた四角い箱を持って近づいてきた。
「はい、プレゼント」
『おめでとう』
香矢がプレゼントをうちに渡したタイミングで、もう一度みんながおめでとうと言った。
「あ……ありがと…」
あまりにも不意打ちなサプライズ。
…いや、サプライズってのは普通不意打ちなんだけど。
っていうか。
「うちが帰ってきたとき、香矢も三波もおばあも…みんないなかったよな?」
「あぁ。ほら、こういう飾り付けの道具とかさ、ケーキとか買ってたから」
……。
「よかった……」
香矢たちまで横田組になにかされたんじゃないかって不安だったから、本当によかった。