「素直にならなくて、後悔することって人生たくさんあるわ。特に恋愛に関してはね。


でも、そんなのって悔しいじゃない?きっと、言ったことより言わなかったことのほうが後悔するんだから。ね?」


今までで1番頼りがいのある目でうちを見て、彩夏ちゃんはそう言った。


おし、決めた!!


ちゃんと、栗崎に思い伝えて見よう。


彩夏ちゃんの言うとおりだ。


振られるとかそんなことより、ちゃんと気持ち伝えられたってことのほうが大事。


「ねぇ、ちなみにその生徒会長さんって名前なんていうの?」


そういえば、まだ彩夏ちゃんには名前言ってなかったんだっけ。


彩夏ちゃんは生徒会長さんって呼ぶし、うちはあいつって呼んでたから。


「えっとね、栗崎。栗崎友也」


「栗崎友也……」


彩夏ちゃんはその名前を頭にインプットしているようだった。