一体、何をどうしたらいいわけ!?


栗崎を追い出すのか、このままこの部屋で仕方なく、2人きりでいるのか。


後者は絶対いや!!


…でも、追い出せもしない。


八方塞がりとはまさにこのこと。


栗崎は、さっきからずっと黙ったまま、じっと何かを考え込んでる。


今なら、不意をついて、外に出られるかもしれない!!


でも、栗崎だぞ?


そんな簡単に行くはずないと思うんだけど…。


……。


やってみるだけの価値はあるかも。


よし、早速決行!!


静かに、その場を動き出す。


少しずつ、少しずつ栗崎に…いや、出口に近づいて行く。


栗崎は全然動かない。


これならいけるっ!!