「あぁ、いたいた」


もう昼休みも終わって5時間目の授業が始まってる時間。


もちろん、うちは出るわけもなく、屋上のいすで昼寝中だった。


声がして、びっくりしてちょっと体を起こした。そこにいたのは-・・・


「か…会長…」


と、その取り巻きはいなくて・・・・・・。


「会長のくせに、授業サボってるんすか?」


ちょっと面食らったけど、すぐにいつもの調子に戻って言った。


「違うよ。先生に仕事頼まれててね。5時間目は出なくていいことになってるんだ」


口元に微笑みを残しながらうちのほうに近寄ってくる。


「そうっすか。優等生は大変ですねぇ」


相手の顔も見ないで言ってやった。


「そうだね。劣等生よりは何倍も大変だよ」


涼しい顔して、少し冷やかすように相手も言う。


「言ってくれんじゃん・・・・・・」


「そっちだって」


しばらく、お互いに睨み合っていた。