幼馴染みなんか、相手にしてくれないと思ったから、私はずっと我慢してたのに。



──不意に、ミキの笑顔が思い浮かんだ。



前にミキと、約束した。



同じ人が好きなのに、我慢して……。



『私、ハルくんのこと、好きになった』

『そう? でも、なんで……あたしに言うの?』

『もしかしたらカナエも、そうなんじゃないかと思ったから』

『幼馴染みなんか好きになるわけないじゃん! ミキに協力するから!』

『ホント……?』

『ホント! 約束する!』

『ありがと、カナエ! 大好き!!』