航は眼鏡をかけて顔が隠れるくらいに髪を下ろしていたが鋭い視線は変わらず私を見ていた


「菜津実、聡はいつもあんな感じだ。そして俺は学校では誰とも関わらない。だがお前が俺の婚約者だと言うのは公表されている。周りに色々聞かれるかもしれないが何も言うなよ。」


「…」


「あ…もしなにかあったら直ぐに俺に言え。小さな事でもな」