「さあ行こうか」


そう言いながら聡はドアを開けて外に出ると、悲鳴のような声が聞こえて体が震える


「はぁ」


隣からため息が聞こえ視線を向けると、航が鞄から取り出した眼鏡をかけていた

「菜津実」


突然名前を呼ばれた