目の前に壁に寄り掛かり立つ航


前とは違いジッと見つめてくるその瞳に私の気持ちが揺らぐ


「…飯、行くぞ」


そう言い私の手を握りながら離れの家を出る


ギュッと握る温かな手の感触に泣きたくなる気持ちを抑え、うんと言いながら後を歩いていく