数日後、私は東西のアドレスを消去した。

もう二度と戻れないことはわかっていたし、自分がしたことを思い出したくなかったから。

そして、私は本格的に受験勉強を始めた。

成績は悪かったけど、もともと勉強が嫌いなわけじゃなかった。

勉強を始めると、だんだん楽しくなってきて、時間が経つのを忘れてしまうほどだった。

そして、そんな頃からまた、千との距離が近付いていったのだった。