あっという間に花火大会の日になった。

私は幸と幸のお母さんに車で最寄りのH駅まで送ってもらった。

「じゃあ終わったら電話するから!!」

幸がそう言うと、幸のお母さんは笑顔で帰っていった。

幸と話をしながらしばらく待っていると東西と納留が来た。

そして光を待っていた。

電車が着いて、光が降りてきた。

その後ろには…千がいた。

「仕方なく来た…。」

千がぽつりとつぶやいた。

それでも、私には嬉しかった。

私はなるべく東西を避けるように歩いた。

それでも東西は近寄ってきた。

当然だろう。

自分の彼女なんだから…。

千はその度に私を引いてくれた。

そして、花火が始まった。

私は千の隣で花火を見ていた。