幸が驚いた様子で私を見、抱き締めた。

「私、ひどいからっ…千にも嫌われたよっ…!!」

「秋花大丈夫だから…。」

取り乱していく私を幸はいつまでも抱き締めていてくれた。

ようやく落ち着いてきたころ、携帯にメールが届いた。

"受信 東西半人"

『花火大会誘ってくれてありがとう!楽しもうね♪』

私が東西に返信をしようと携帯をとると、幸は私の手の上に手をのせ、首を横に振った。

私は携帯を置き、静かに首を縦に振った。