クラスに戻ると通知表の返却のやり取りが行われていた。

ちょうど私の番だった。

「秋花は、大分伸びてきたみたいだね。でも志望高入るならもうちょっとほしいなあ。」

「夏休み、頑張る!!」

担任にちょっと言われ、肩を落とす。

「「どうやった?」」

宝達が通知表を持って私の席を囲む。

「もうちょっとやって~。」

私は通知表を見ながらため息をついた。

「あたしいらないからあっ!!」

美麗は通知表を丸めながら言う。

「それよかさ、今日遊ぼ!!」

幸が言ってきた。

「じゃあ幸ちゃんとこ♪」

裕貴が言った。

帰りの会が終わり、私達は一目散に走った。

幸の家につき、部屋に上がる。

「「お邪魔しまーす!!」」

「いらっしゃい。」

幸のお母さんが笑顔で出迎えてくれた。

幸の部屋へ上がり、話をしていると玄関の開く音がし、それと同時に声がした。

「ただいま~。」

「おじゃましまーす。」