それからは学校に着くまで裕貴達と話をしていた。

あと少しで学校に着くという時、携帯が鳴った。

"受信 千"

『学校到着(^^)待とうと思ったけど、親来たから帰る!!帰宅したら電話待ってるから!!』

(はあ…。)

携帯を見ながらため息をついていると裕貴が言った。

「秋ちゃん?もう別れなくていいんだよ…好きなんだよね?千君が…。」

私は視線を携帯から裕貴に変えて言った。

「そうじゃないよ…こんな気持ちじゃ付き合えないの…だからけじめつけなきゃ…。」

「強いんだね、秋ちゃんは。」

裕貴が言った。

そんなんじゃない…

私は強くなんかないよ…

誰よりも弱い。

でも強くなりたいって思ってる

それだけだよ…