すると、後ろから裕貴と宝が口元を緩ませながら言ってきた。

「誰にメール?男かー?!」

「千だって!!」

私は、隠すのは嫌だ。

もう、すべてを話すことを決めた。

どんな結果になっても真実を話すべきだと思った。

親友…だから。

「あのね…っ!!」

私は、千に失恋相談にのってもらったこと、そこで好きになってしまったこと、修学旅行中に告られて付き合っていたこと、そしてこれから別れようと思っていることを話した。

「黙っててごめんね…。」

すると裕貴はいきなり、私の頬を平手でパンッ!!と叩き、わんわん泣き出した。

「痛っ…!!ゆうちゃん?!」

「あほぉ…!!今まで好きな人言ってなくて、昨日いきなり言った私が悪いんだからぁーっ!!悩ませちゃってごめんねぇ!!」

「なら、なんで今叩いたの…?」

宝が言った。

「いっ…今のはぁっ…私らに黙ってたからだよぉっ!!親友なんだから…何でも腹割って話せるのが親友でしょっ!!」