「じゃあ、私戻るね。」

「うん。ありがとな!!」

私は部屋に戻る。

ピー…ガチャッ。

「ただいまあ!!」

「おかえり!!お風呂いいよ!!」

雪はテレビを見ていた。

私は風呂へ行き、頭や体を洗って、湯船に浸かった。

そして考えていた。

千と恋人になれた事。

すごく嬉しかった。

でも裕貴を裏切った…という事になるだろう。

"頑張れ"って言ったくせに…私が付き合っているだなんて…。

裕貴からしてみれば私は、最悪な女だろう。

そうならもう友達ではいられない。

ばれちゃいけない。

千をなくしたくない。

でも裕貴もなくしたくない。

私はなんて卑怯なんだろう…。