ようやく涙が止まった時、バスはもうサービスエリアに着いていた。

「あたし、トイレ行きたーい!!」

美麗が言うので、みんなでバスを降りてトイレに行くことにした。

降りた時、暁が走ってきた。

「さ~ちーっっ!!」

「何…?!」

「酔い止め…。」

「あー。はいはい。はいっ!!」

「ありがと…うっ…。」

「ちょっ…。こんなとこでやめてよ~?!」

幸をおいて、4人でトイレへと向かった。

歩いていると誰かとぶつかった。

「痛ーっ…誰?」

顔をあげると、そこには千がいた。

「びっくりした?あれっ…?お前…泣いたか…?」

(やばっ!!泣きはらした後じゃん!!)

「…別にっ!!ちょっと眠くて~あくびかなっ?!」

私は手を空に向けて伸ばし、口を開けて、目をこすった。

すると千は私の腕を掴んで言った。

「ちょっと…来い!!」