宝へ


誕生日おめでとう。
元気ですか?
秋花は多分元気です。
あんなに苦労して入った高校は、思いの外、楽しくなかったです。
宝がいなければ私には価値のない毎日なんでしょうか?
なんて言ったら、いつもそばにいてくれる友達や、中学時代のテニス部仲間に叱られそうなんだけど(笑)

宝を傷つけてしまったこと、宝の哀しみに気づけなかったことを私は今も悔いています。
宝、あなたは私にとってかけがえのない友達でした。
私にとって大切な宝を守れなくてごめんなさい。
あの時よりは大人になった今の私だから考えれることがあります。

宝、いつか一緒に笑い合う未来はあるのかな?
宝との関係は今のこのままの状態なのかな?
動き出せば未来は変わるというけれど、なかなか歩み出せないから難しいんだろうね。
私は弱虫だから、宝1人守れなかったね。
ごめんね。

宝、素敵な誕生日になりましたか?
誰が祝ってくれましたか?
宝の誕生日を祝いたいから、今、この場で祝いたいと思います。
きっと『たからもの』を読んでくれたたくさんの人が宝の誕生日を知ってくれたね。

私は宝のことを忘れないよ。
いつかまた出逢う日まで…。


秋花より