部屋へ行って泣きながら考えていた。

茉莉は1人になっている私に漬け込んだの?

私が相談していた事を悪口にしてともか達に伝えていたの?

複雑な思いが螺旋して絡みあう…。

もっと早く気付けていたら…。

相談なんかしなければよかった。

人なんて信頼できない。

所詮、人は誰でも自分が1番なのだから…。

だけど茉莉が悪いわけでもない。

相談ばかりしていた私も悪かったのかもしれない。

茉莉が言った事を信じたともかと姫。

私との方がずっと仲良しだったはずなのに…2人は茉莉の言葉を信じた。

私にはその事実が1番辛かった。

辛かったけれどそれでもちゃんと学校へは行った。

学校を休んだら負けを認めたって感じになる気がしたから。

1人になるとともかと姫が言っていた事を思い出して毎日泣いた。

そんな生活が2ヶ月も続いた。

そして私はやっと2人のアドレスを消す勇気がもてた。

ケータイを取り出し、"榊ともか""鈴村姫"という2件の登録アドレスを消した。

「バイバイ…。」

ピッ…。

そして私は2人と縁を切り、新しい友達と仲良くしようと決めた。

だけど誰もしゃべってなんてくれなかった。

ともか達や茉莉が私の愚痴を色々な人に言っていたからだ。

その時、そんな私に声をかけてくれたのが川下美麗だった。

そして何とか姫とは仲直りできたんだ。